モノメチルメタクリレイト (MMA)

[原料] - ACH、メタノール、ノーマルブタノール
[最終製品] - ABS樹脂、自動車ランプのレンズ、食卓容器や照明板、水槽、各種レンズ、コンタクトレンズ等、シート、看板用、照明カバー、建材、水槽、共重合用機械部品、雑貨、日用品全般、コーティング、ラミネート、アクリル樹脂塗料

モノメチルメタクリレイト（略称 MMA）は、有機化合物の一種です。
主にメタクリル酸メチル樹脂（PMMA、アクリル樹脂）を製造するための原料モノマーとして用いられます。

製造方法は、アセトン，イソブチレン，エチレンなどの原料から様々なルートで誘導可能であり，幾つもの製造プロセスを有します。
メタクリル酸メチルより製造されたアクリル樹脂は、光沢があり、透明感のある外観を持つプラスチックの材料となり、その透明度はプラスチック材料の中でもトップクラスです。

常用での耐熱温度は70～90℃で、無機ガラスよりもさらに透明性が高いため、アクリルガラスやレンズ、各種照明のカバー、窓材としても使われます。
着色も容易であり、カラーのアクリルにも加工されます。

樹脂の中では耐侯性に優れ、直射日光下でも劣化しないという特性があり、汎用の樹脂では特に高い耐性があるとされます。
機械的特性については、引張強さをはじめ、耐衝撃性に優れている材料です。
耐薬品性や耐油性は比較的良好ですが、シンナーやベンゼン等の有機溶剤には侵されます。

用途は透明性を活かしたものが多く、幅広い分野で利用されます。
携帯電話の表示窓、液晶ディスプレイのバックライト用導電板などにも使われ、他に自動車ランプのレンズ、食卓容器や照明板、水槽、各種レンズ、コンタクトレンズ等、シート、看板用、照明カバー、建材、水槽、共重合用機械部品、雑貨、日用品全般、コーティング、ラミネート、アクリル樹脂塗料の原料などに用いられています。