菜種油
[原料] - 菜種
[最終製品] - 調味料、肥料
キャノーラオイルとは菜種を品種改良したキャノーラ種を原料とした食用植物油の一種です。カナダで多く生産せれており、またスーパーなどで安価で購入することができるため、多くの食卓にとって欠かせない油の一つとなっています。部類的にはサラダ油の一種となりますが、その中でも加熱に強いので炒め物や揚げ物などの料理に向いています。
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菜種は日本で古くから食用油として利用されてきました。
江戸時代にすでに菜種油の生産が広がり、天ぷらなど揚げ物料理に使われています。
明治期以降も全国で菜種が栽培され、菜種油は日本で製造される植物油を代表する存在でした。
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1970年代、菜種はカナダで品種改良され生産され、それまで体に害をなすと考えられていたエルカ酸とグルコシノレートを低めに抑えた菜種が生産されました(キャノーラと呼ばれています)。日本ではカナダで生産されている多くのキャノーラ油を輸入しています。
キャノーラ油はオレイン酸を多く含みます。 元来、オレイン酸を含む植物油としてはオリーブ油があるが、オリーブ油は生産地が限られ需要に応えるだけの生産量がない事、また価格も高価であったため、キャノーラ油は世界各国で生産されることになりました。
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また大豆油、コーン油と同じく、バイオディーゼルの原料としても利用されています。(メタノールと触媒で反応させ精製しています。) この様にしたできたバイオディーゼルは、軽油と同じように使うことできます。有害物質の含有料も少なく硫黄酸化物がほとんど出ない事、また植物性の廃食油から精製できるためリサイクルが可能であるという点からクリーンなエネルギーとして注目されています。
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