海上での接続性向上:興洋海運グループのスターリンク導入計画
船舶情報
2025.01.07
興洋海運グループでは、所有するすべての外航船にスターリンク衛星通信サービスを導入する準備を進めています。2025年度末までに、約10隻の船舶にこのシステムを装備する予定です。
スターリンクは、低軌道に配置された小型衛星のネットワークを利用して、高速で低遅延の接続を提供するサービスです。複数の船舶で試験を実施した結果、通信速度が最大50倍に向上するなど、通信環境が大幅に改善されることが確認されました。この改善により、船員が家族とビデオ通話をしたり、動画を視聴したりすることが可能となり、これまで実現が難しかった環境を構築することができました。これら船員の船上生活に与える良い影響を考慮し、管理する全船舶への本格的な導入を決定しました。
興洋海運グループは、船上生活の質を向上させるために、高速で低遅延の接続を可能にする先進的な衛星通信サービスの導入に尽力しています。この改善により、海上と陸上の通信環境のギャップを埋めることが可能になります。今後は、リアルタイムでの情報共有を通じて海上と陸上間の運航効率を最適化し、船上でのトラブル時に陸上から全面的なサポートを提供することで、海運業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)をさらに推進していきます。